治療方針-入院治療方針

入院治療

精神科治寮における入院治療の最大の目的は、正しい服薬と適切な休養に よる症状改善です。
環境を変えて静養に専念したり、生活リズムを整えたりすることは、より速やかで 確実な回復につながります。

精神科の入院の種類

精神科の入院に5つの種類があります。
通常の2種類の入院は、「任意入院」と「医療保護入院」です。

任意入院
患者様が入院治療の必要性を理解してご自分の意志でする入院。
医療保護入院
患者様が病気であることや治療の必要性を十分に理解や判断できず、精神保健指定医の判断と家族等の同意によるもの。

入院の種類一覧

精神科治寮における入院治療の入院治療の最大の目的は、正しい服薬と適切な休養に よる症状改善です。 環境を変えて静養に専念したり、生活リズムを整えたりすることは、より速やかで 確実な回復につながります。

種類 内容
任意入院 患者様ご本人の同意に基づいて行なわれる入院です。ご自分の意思で入院し、ご自分の意思で退院が出来ます。
ただし、病状によっては72時間に限り精神保健指定医の判断により退院を制限する場合があります。
医療保護入院 患者様ご本人の同意がなくても精神保健指定医が診察の結果入院の必要性があると判断し、家族等が入院に同意した場合に行なわれる入院です。
応急入院 患者様ご本人または家族等の同意が得られない場合でも、精神保健指定医が診察の結果緊急の入院が必要と判断した場合に72時間を限度として行なわれる入院です。
措置入院 自傷他害(自分で自分を傷つける、他人に危害を加える)の恐れがある場合で知事の診察命令による2名の精神保健指定医が診察の結果、入院が必要と判断した場合に知事の決定によって行なわれる入院です。
緊急措置入院 措置入院の手続きが取れず緊急を要する場合、72時間に限り1名の精神保健指定医が診察の結果、入院が必要と判断した場合に知事の決定によって行なわれる入院です。

入院中に受けられるその他の治療

医師、看護師、臨床心理士、作業療法士、ソーシャルワーカーなどが患者さんの病態や臨床経過に合わせ、薬物療法、精神療法(個人・集団)のほかに、下記のような療法を組み合わせ治療しています。

SST

SST(生活技能訓練)は、SOCIAL(社会生活)SKILLS(技術・技能)TRAINING(訓練・練習)の略です。
コミュニケーションが苦手な人がグループで練習をする場です。生活上で困っていることについての話し合いやロールプレイなどを通してコミュニケーションの自信をつけていきます。
また、自分らしく生活していくうえで約達生活技能を身に着けられるよう、理論的・系統的に構成されたリハビリテーションプログラムを実施しています。

SSTの目的

  1. 今までに身につけるチャンスがなかった生活技能を練習する。
  2. 今までできていたのに、病気のためにできなくなった生活技能を練習する。
  3. 毎日の生活の中で、自分の考えや、してほしいことを、相手にうまく伝えたり、相手の人の言うことにうまく応えることができるようになることを目指しています。

当院では各病棟でSSTを行っています。
「こんなことがうまくなりたい」「こんなときどうしたらいいんだろう」という声に耳を傾け、スタッフを含めた参加者全員で助け合ってスキルの獲得を目指しています。教育的な雰囲気ではなく、できるだけアットホームな雰囲気で活動しています。

作業療法

入院中の患者様に対して、生活リズㇺの安定化や対人関係力の改善、気分転換等を目的に様々な活動を提供しています。

 

  • 院内作業

    病院内にて内職作業を行い、日々の生活リズムの安定や、就労に対する意欲の向上を目的に実施しています。

  • ストレッチ

    運動不足になりがちな患者さまに対しては参加しやすい軽い運動を提供することを目的に、また、高齢の患者さまに対しては運動機能の維持を目的に実施しています。

  • 卓球・ダーツ

    身体的な運動を実施することにより運動不足の解消やストレスの発散を目的として実施しています。

  • 趣味の時間

    「ぬりえ」「計算問題」「漢字の書き取り」「硬筆」などの作業を提供し、個々の患者さまが選択し取り組んで頂きます。興味、関心の維持や拡大を目的に実施しています。

  • 創作活動

    「裁縫」「編み物」「ネット手芸」「プラモデル」など、趣味や関心の持てる作業を行える場を提供しています。興味、関心の維持や拡大、や作業に対する集中力、持続力などの維持、改善を目的に実施しています。

  • 園芸

    病院内の畑において小グループで草花を育てています。少人数のグループで実施することによりメンバー間での協力が必要であり、対人関係能力の改善を目的として実施しています。

上記以外にも様々な活動を実施しており、患者さまの目的や治療目標に応じ個別での対応も行っています。

服薬指導

入院中の患者様に対して、生活リズㇺの安定化や対人関係力の改善、気分転換等を目的に様々な活動を提供しています。患者さんが精神科のお薬を理解し忘れずに服用していただくことが治療や再発防止につながります。患者さんのお薬を服用することへの思いを聞き、飲めない理由や問題があれば解決できるよう一緒に考えます。
無理なくお薬を飲み続けられるように飲みやすいお薬の形や生活スタイルに合わせた服用時間などを話し合います。

栄養指導

精神疾患の患者様は、引きこもりや昼夜逆転によって生活リズムや食生活の乱れが生じます。その結果、過食や拒食、偏った食事になりがちです。
そして、糖尿病、脂質異常症、高度肥満などの合併症を発症している方が多く見受けられます。
当院ではこのような患者様を対象に、栄養指導を行っています。患者様お一人お一人の食生活や生活リズムを傾聴しながら、食生活の情報提供を行うと、問題点についての気づきが生まれ、改善策を話し合いながら、ご本人に寄り添った計画を立てています。

カウンセリング

入院中に、カウンセリング(心理療法)や心理検査を行っています。
主治医が適用と判断した場合、その指示のもとでカウンセリングや心理検査を受けていただきます。

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